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麻酔関連麻酔クイズ紹介

2014年9月12日 更新

No.0054 マグネシウムについて正しいのはどれか。

  1.  気管支弛緩作用がある。
  2.  マグネシウムイオンはNMDA受容体に対して阻害作用を示す。
  3.  低マグネシウム血症で腱反射が消失する。
  4.  慢性アルコール依存症では高マグネシウム血症を呈する。
  5.  カルシウムはマグネシウム中毒の治療に有効である。


  • a (1), (2), (3)
  • b (1), (2), (5)
  • c (1), (4), (5)
  • d (2), (3), (4)
  • e (3), (4), (5)
解答

b (1), (2), (5)

解説
麻酔科専門医試験を参考にして出題した。(以下、「52B4」は第52回試験のB4番を指している)
52B4ではNMDA受容体を不活化するイオンとして、52B17では電解質異常に関連して、マグネシウムの性質が問われている。これら2問は採点より除外されている。確認のためにも50B29、50A53の内容とあわせて問題とした。

  1. ○ 子宮や気管支平滑筋の弛緩作用を有する。
  2. ○ ケタミン、笑気もNMDA受容体に阻害作用を示す。
  3. × 高マグネシウム血症で筋力低下、腱反射低下などの症状が現れる。
  4. × 慢性的な下痢、腎からの排泄の増加により低マグネシウム血症となる。
  5. ○ カルシウムはマグネシウム中毒の治療に用いられる。